活動報告/クオリア京都

 


 

 

一回性について



 

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老いて死ぬことは、素晴らしいことです。 そしてそれがあるから、後ろに戻れないのです。 
「1億円出したら、1秒間戻せる」という映画がありますが、この1秒間を戻すことで、交通事故をないようにすることもできます。 しかし、それはできません。 この瞬間というのは、一度きりですし、今しかないのです。 また同じメンバーでここに集まったとしても、同じ再現、同じ感動を味わうことは決してできません。 明日についても、確実にあるわけではなくて「たぶん明日はあるだろう」という推論に過ぎません。 今大地震が起これば、明日はないかも知れません。 ですので、人間が保証できるのは、今この瞬間だけです。 

私は複雑系理論の中で好きなものに「1回性」があります。 通常、科学の世界では「再現性」を重視します。 企業にとっても、品質管理、公定を再現し、全部同じ仕様の製品を出すことが大事です。 そして品質が同じであること、サービスが同じであることを追求することが、サイエンスでもあります。 

しかし人間は、1回限りです。 この瞬間は二度とありません。 一方サイエンスは1+1は2でなければいけません。 中国でもアメリカでも、同じでなければいけません。 

私が言いたいのは、毎日感動を持って、その瞬間を楽しむことが大事だということです。 楽しいときはイノベーティブになります。 何かをするときにアドレナリンを出して、高揚して取り組んで欲しい。 
私は「イヤならやめろ」という本を出しましたが、嫌なことをするのは時間の無駄。 皆さんも自分の仕事が面白いから、発展しているのでしょう。 

〔2009年06月22日 16:04 堀場雅夫相談役のコメントから〕

 

 

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