秋もいよいよ本番を迎え観光シーズン真っ只中の本日、京都大学旧演習林事務室へ場所を変え「第4回クオリアAGORA 2015」開催させていただきました。ご来場の皆様にはお忙しい所本当にありがとうございました。おかげさまで今回も有意義な時間を共有でき、これも皆様方のご支援によるものと心から感謝いたしております。
TPPの大筋合意や高齢化など農業を取り巻く環境が厳しさを増す中、はたして我が国の農業はどのようにして次代を迎えれば良いのでしょうか。 今日のクオリアAGORAでは、まず問題提起として京都大学大学院農学部教授の間藤さんと、京野菜マイスター、(株)嶋石社長の石割さんにお越しいただき、農学・農業の両方のスタンスからスピーチしていただきました。
私たち門外の人間から見れば、農業・農学といえばとても親しい関係にあるものと捉えておりましたが、両氏のお話では、現実は「似て非なるもの」、農業の"知"と農学の"知"は残念ながらうまくジョイントできていないとのことです。(両氏はそのかい離を縮めるべく、5年前より京大農学部構内に農園を設け、大学の"知"と農家の"暗黙知"の融合を図られています。)
「『農』を学問として捉えた時、それは不要なものをそぎ落としグローバルで通用するものへと昇華させなければならない。しかし本当の『農』とは、自分たちが食べる食物を、自分たちが生きている場所で作るということ、そこには現場でしかわからない"暗黙知"が多く存在し、決して単純にグローバル化できるものではない。」とのお話をいただきました。
「生きているその場所で育てる農作物=地元で採れた野菜」、私たち京都人が一番に頭によぎるのは「京野菜」ではないでしょうか。引き続きのディスカッションではその京野菜をキーワードに、今回はいつもとは趣向を変え皆で向き合う「口の字形式」で机を並べ、レギュラーディスカッサントの高田さん、山口さんに加え、ゲストに(株)くいだおれ取締役の柿木さんお迎えし、飲食業界の裏話なども交えていただきながら、美味しい食べ物とは何なのか、これからの農業に本当に必要なものは何なのか、それらを踏まえて私たちは自分の命を支える食べ物を作るということとどう向き合っていくべきなのかを、お互いに顔を突き合わせ時間いっぱいまでじっくりと話し合ってみました。(詳細は後日ホームページ上にてご報告いたします。)
お忙しい中お越しいただきました間藤徹さん、石割照久さん、またゲストディスカッサントとしてご参加いただいた柿木央久さんにはこの場を借りまして厚くお礼申し上げさせて頂きます。 ありがとうございました。
4年目を迎え、より一層熟成しこの京都の地から新しい時代を切り開いて行く...そんな力になることを目指し、クオリアAGORAは邁進してまいります。どうぞ変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
≪第4回クオリアAGORA 2015 WEBフォーラム≫
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※WEBフォーラムへはどなたでもご自由にご参加いただけます。
2015/10/22 (23:24:40)
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クオリア京都とは?
人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
京都からその実現を図ろうと、各種提言や調査、シンポジウムなどを開催した京都クオリア研究所ですが、2018年に解散したため、㈱ケイアソシエイツがその精神を受け継いで各種事業に取り組んでいくこととなりました。
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