今年度最終となります第10回クオリアAGORA2015、桜の花もちらほらと春の息吹を感じられる爽やかな日和の中、おかげさまでとても有意義に開催することができました。 これも皆様方のご支援によるものと心から感謝いたしております。
「モノとコトの間を生きる-群れと意識」と題しました今回の開催は、今巷で取りざたされる悩ましい複雑系のお話を、「生命理論」「いきものとなまものの哲学」などの著書で知られる早稲田大学の基幹理工学部表現工学科教授、郡司ペギオ‐幸夫氏にお越しいただきお話しいただきました。
先生のお話は、「人間は『モノ』と『コト』をどう理解するのか」の解説から始まりました。 しかしこれは一筋縄で解決できるテーマではありません。 例えば「モノ」を自分とすると、「コト」とは自分以外の「モノ」を含めたそれを取り巻く全ての事象指し、「モノ」と「コト」の境界線をしっかりと認識することにより、その狭間にあるふわふわとしたインタ―フェイスのような「曖昧さ」を知ることができる。 実はこの「曖昧さ」こそがとても大切であり、「その『曖昧さ』を最初から内包することによって新しい「科学」の在り様を提案できるのではないか」と言う事が先生のお話でした。
しかしさすがに今回のこのお話は、参加者一同、異口同音に「一度聞いただけで理解できるほど生易しいものではない」との意見で一致でした。 でもそれだけに、その奥深さ、面白さに皆さんいつになく真剣に先生のお話に聞き入り、その後のディスカッション~ワールドカフェでは「その曖昧さの効用とは?」などをテーマとして議論が白熱し、今年度最後を飾るに相応しいクオリアAGORAとなりました。(詳細は後日ホームページ上にてご報告いたします。)
お忙しい中お越しいただきました郡司ペギオ‐幸夫先生、また前回、前々回に引き続きゲストディスカッサントとしてご参加いただいた京都大学理学研究科教授の高橋俶子さんにはこの場を借りまして厚くお礼申し上げさせて頂きます。 ありがとうございました。
今回をもちましてクオリアAGORAも無事に3年目を終えることができました。 これもご支援いただいております皆さまのお蔭とこの場を借りまして改めてお礼申し上げます。 次回からは新年度として、根幹となるクオリアAGORA発足のスピリットのもとに、より一層斬新な切り口、そして私たちならではの魅力的な開催を企画いたしております。どうぞご期待ください。(次回開催は5月、あるいは6月頃を予定いたしております。 詳細は当HPにて告知いたしますのでご確認下さい。 またクオリアAGORAへのご意見やご要望等ございましたらお気軽に
メール等にてお知らせいただければ幸いです。)
≪第10回クオリアAGORA 2015 WEBフォーラム≫
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※WEBフォーラムへはどなたでもご自由にご参加いただけます。
2015/03/27 (00:00:42)
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人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
京都からその実現を図ろうと、各種提言や調査、シンポジウムなどを開催した京都クオリア研究所ですが、2018年に解散したため、㈱ケイアソシエイツがその精神を受け継いで各種事業に取り組んでいくこととなりました。
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