今年最初となります第8回クオリアAGORA2015、たくさんのご参加ありがとうございました。今回もおかげさまでとても有意義に開催することができました。これも皆様方のご支援によるものと心から感謝いたしております。
今回は、世界的にも日本文化の代表と言って過言ではなくなりつつある「マンガ」をテーマに、「風と木の詩」「地球へ…」などの作者で京都精華大学学長でもあられる竹宮恵子さんにお越しいただき、「世界言語としてのマンガ」とタイトルを銘打って開催いたしました。
今やわが国のみならず世界各国で愛される日本発のマンガですが、決して意図的に海外へと進出したわけではなく、ごく自然の流れで徐々に受け入れられるようになったと言うことだそうです。それは「言葉が解らなくても漠然と理解できる」などマンガがもつ基本的な伝達力が背景となり、映画や文学にもない新しい表現手段として海外でも認識され始めたということに他なりません。「日本のマンガは細分化され、表現力も豊か。言葉で言い表せないものを表現できる。ある意味コミュニケーション技術の集大成。」と竹宮さんはお話になります。
またこの流れは、諸外国の若者達が日本と言う国に興味を持ち、理解しようとする動きにも繋がっています。しかし私達がよく知る日本のマンガは、読者の目の運び方や表現手法など原則的に「日本語」をベースとして作られており、必ずしも彼らの文化に適合したものとは言えません。そこで自分達が惹かれたマンガの世界観をより深く理解し自分達のものにするため、今、多くの若者達が日本に学びにやってくるようになったそうです。「そのような日本マンガの持つ繊細な表現手法が広まり、自国の言語文化に沿ったマンガ・リテラシーが育っていってこそ「マンガ」と言う日本の文化が世界言語となったと言えるのではないでしょうか。」と竹宮先生はお教えくださいました。
続いてのディスカッション~ワールドカフェでは、竹宮さん、レギュラーディスカッサントの堀場さん、高田さん、山極さんに加え、ゲストディスカッサントとして京都大学大学院理学研究科教授の高橋淑子さんにお越しいただき、「マンガは今後どのようになっていくだろうか?」、また「マンガを様々な分野にどう利用できるであろうか?」をテーマとして、参加者一同、楽しく、時には熱く語り合いました。(詳細は後日ホームページ上にてご報告いたします。)
とても素敵なお話を頂きました竹宮さん、またゲストディスカッサントとしてご参加いただいた高橋さんにはこの場を借りまして厚くお礼申し上げさせて頂きます。 ありがとうございました。
クオリアAGORAもいよいよ3年目を迎えました。 今年度のテーマは「京都から挑戦する“新”21世紀づくり」です。 先行きの見えない未来に、私達だからこそできる切り口で果敢に挑戦していければと思います。 これからも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
≪第8回クオリアAGORA 2015 WEBフォーラム≫
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※WEBフォーラムへはどなたでもご自由にご参加いただけます。
2015/01/22 (22:49:03)
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クオリア京都とは?
人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
京都からその実現を図ろうと、各種提言や調査、シンポジウムなどを開催した京都クオリア研究所ですが、2018年に解散したため、㈱ケイアソシエイツがその精神を受け継いで各種事業に取り組んでいくこととなりました。
クオリア社会実現に向けての行動を、この京都から起こしていきませんか?
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