今年度最後のクオリアAGORA 2014、年度末のお忙しい中にも拘わらずたくさんのご参加ありがとうございました。今回もおかげさまでとても有意義に開催することができました。これも皆様方のご支援によるものと心から感謝いたしております。
今年度最後のクオリアAGORAは、「琳派400年!今、改めて"ものづくり"を考える」と題しまして、京都工芸繊維大学大学院の並木誠士教授、染色作家で人間国宝の森口邦彦さん、千家十職釜師の大西清右衛門さんのお三方にお越しいただきお話しいただきました。
先ず始めに並木先生より「琳派」についてその特質や時代的推移を踏まえた基礎的な事、また脈々と受け継がれた現代デザインへの影響などをお教えいただきました。続いての森口さんには、ご自身のこれまでを振り返っていただきながら、「伝統とは必ずしも同じ事をするのではなく、先人のやろうとしていた事をする、それが伝統を継承していくということではないか」と言うお話しをいただきました。またそれに加えて大西さんからは、「伝統の中に生きる技法を永劫に伝えていく事は至難である。しかしそれを可能な限り再現する試みに、先人のやろうとしていた事を理解する鍵があり、新たな発想の礎となるであろう」とのお話しをいただきました。
琳派発祥からおよそ400年の時を経て、言うなれば当時のそれは紛れもなく、所謂ブレイクスルーであったのではなかろうか?...では何がそれを引き起こしたのか? ...続いてのディスカッションではそれをテーマに話し合われ、様々なアイデアが生まれる背景には当時の時流があるのだが、源となったのは「光悦村」の存在が大きかったであろうと結ばれました。
では「現代の光悦村とは?」、「どうすれば作れる?」... これが今回のワールドカフェのテーマです。各テーブルそれぞれの切り口から思い思いに多彩なアイデアが発表され、今年度最後にふさわしく大いに盛り上がったクオリアAGORAとなりました。(詳細は後日ホームページ上にてご報告いたします。)
貴重なお話しをいただきました並木先生、森口さん、大西さんにはこの場を借りまして厚くお礼申し上げさせて頂きます。 ありがとうございました。
2年目を迎え、クオリアAGORAは「2030年の未来を予想するのではなく創り出す」と言う明確な進路を見出して、前進していきたいと思います。これからも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
≪第11回クオリアAGORA 2014/クオリアAGORA WEBフォーラム≫
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2014/03/27 (23:02:57)
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人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
京都からその実現を図ろうと、各種提言や調査、シンポジウムなどを開催した京都クオリア研究所ですが、2018年に解散したため、㈱ケイアソシエイツがその精神を受け継いで各種事業に取り組んでいくこととなりました。
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