joy&fun: 2009年2月アーカイブ
高校・大学になると、自分の好きな専門分野がある程度分かってきます。そうなると、その分野におけるいいティーチングプロにつくことが大事です。そうすれば、素晴らしいプロフェッショナルになれます。
ゴルフにも、ティーチングプロとツアープロというのがあります。あのタイガーウッズでさえ、ティーチングプロがいるのですよ。
ティーチングプロはツアープロよりも上手いかというと、決してそんなことはありません。ただし、教えることについてはプロフェッショナルなのです。
大学の先生も一緒です。その生徒よりも潜在能力は低いかもしれませんが、ティーチャーとして立派な方はおられます。教える能力のない人がいっぱい教授にいるから、それでダメなんです。研究者として立派でも、教える能力がなかったら、大学は成り立ちません。
ティーチングプロの質という意味からは、私は初等教育の現場ほど人間的にも能力的にもスケール的にも優れた人材がいて欲しいと思います。そういう意味において、小学校の低学年では、本当に社会的に酸いも甘いも知った年配の先生が教えるべきではないでしょうか。
仕事の場合も同様です。その人の資質に不向きな部門に配属されたら、どんないいティーチングプロがつこうが、その人はもう二流、三流で一生終わってしまうでしょう。そんな人が、世の中にごまんといます。
小さいときに、自分は一体何が得意なのかということを自覚させてもらえるようなエデュースを受けた人間というのは、得をしています。
教育現場にはそのような先生がいないわけではありません。しかし、少ないように思います。
「君な、絵を描くのもいいけど、ちゃんと数学やれ」
資質と能力の混同が招いた悲劇だと思います。