団塊の世代こそ、小学校で教えて欲しい
小学校の教育は大事です。そして、教師そのものも非常に大事です。
私は、教員免許の国家試験に通ったら、ただちに先生になれるということには、絶対に反対です。特に小学校の先生には、団塊の世代や世の中のことを色々知っている人になって欲しい。本当に基礎になる社会での経験が豊富な人が教えた方が良い。あるいは語学のようなものは、英語の先生ではなく、海外勤務をしていた人に教えて貰う方が良い。
というのは、それぞれの事象についてそれがどういう意味かと言うことを教える側が理解していなければいけないからです。ただ「覚えなさい」と暗記するようなものでは無いはずなのです。
理科にしても、本当に興味がある子供に教科書通り暗記させるだけでは、興味を失ってしまうかもしれない。「世の中ではこのように使われている。その大本の原理がこの教科書に書かれている。だから勉強したらいいよ」と行ってあげることができれば、興味もわいてくるでしょう。それを、大学出たての教員にさせようとしても、難しいのではないでしょうか。
歴史も同じです。年号を覚えるだけでは、面白くありません。そうではなくて、当時の時代背景はこうで、こういう勢力があり、このような経過を経てこうなった、と聞くと興味も沸くでしょう。結果としての事実を覚えなさいと言うだけでは、面白くもありません。
一人ひとりの人間が、自分はどう生きるか、どういう人生を送りたいかを考えることは、生まれてきたことに対する真摯な関わり方だと思うのです。それが、「こうやればあなたは成功者ですよ」といった線路が社会によって引かれていて、その上をひたすらに、いかに速く、しかも完璧に進ませるのかというのが、戦後の教育だったと思います。
本来、教育とは子どもを幸せに導いてやるためのものです。
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